# GPU（描画・並列計算）— 同じ計算を大量にこなす職人

> レベル: 初級 ／ 対象: 大人
> 出典: Kotowary — https://kotowary.com/learn/units/gpu?level=beginner&audience=adult
画面をなめらかに描いたり、AIの計算を高速にこなしたり。それを支えるのが**GPU**（画像処理装置）。**同じ計算を大量に、いっせいにこなす職人**です。

## これは何をする係？

CPUが「少人数の万能な料理人」なら、GPUは「**大人数の単純作業チーム**」。小さな計算コアを**何千個**も持ち、同じ計算を一斉に走らせます。

::image{src="/images/computer-basics/gpu.webp" alt="グラフィックボード" caption="GPU — 大量の並列計算を担う拡張カード"}

画面は無数の点（ピクセル）の集まり。それを**同時に塗る**のが得意なので、もともとは画面描画（Graphics）のための部品でした。

## CPUとの違い

1. **CPU** — 複雑な処理を、順序立てて、少数で
2. **GPU** — 単純な計算を、大量に、同時並行で

「1人の天才 vs 大勢の作業員」。仕事の性質でどちらが向くかが変わります。

::diagram{name="cpu-vs-gpu"}

## 描画以外の使いみち

同じ計算を大量に行う性質は、描画以外にも効きます。

- **AI・機械学習** — 大量の掛け算・足し算をまとめて処理
- **動画のエンコード／編集** — 大量のピクセル処理
- **科学計算・シミュレーション** — 並列で回せる計算

近年GPUが注目されるのは、この「並列計算」がAIと相性抜群だからです。

## ⚠️ うまくいかないとき

- **発熱・消費電力が大きい** — 大量に動くぶん、電気と冷却を食う
- **並列にできない処理は苦手** — 順番に依存する処理はCPU向き
- **無くても動く** — 簡単な用途ならCPU内蔵のグラフィック機能で足りることも
