# VPN — 公衆網の上に自分専用のトンネルを掘る

> レベル: 初級 ／ 対象: 大人
> 出典: Kotowary — https://kotowary.com/learn/units/vpn?level=beginner&audience=adult
インターネットは誰でも使う**公衆網**です。そこを流れるデータは、途中の機器や同じWi-Fiにいる人に覗かれる危険があります。それでも安全に運びたい——そのための仕組みが **VPN**（Virtual Private Network ＝ 仮想的な専用線）です。

## これは何をする係？

VPNは、みんなが通る**公道（インターネット）の下に、自分専用の地下トンネルをこっそり掘る**イメージです（※1 トンネル）。

- トンネルの中を通るデータは**暗号化**（※2）されるので、外から覗いても中身が読めない
- だから公衆網の上なのに、まるで**専用線**のように安全に運べる

「専用線を新しく敷く」のは高くつきますが、VPNは既存のインターネットをそのまま使い、暗号で守るだけ。だから安く手軽に「専用線のような安全」を得られます。

**登場人物メモ**:

- **※1 トンネル** — 公衆網の上に作る、暗号化された自分専用の通り道
- **※2 暗号化** — 中身を鍵がないと読めない形に変換すること（[暗号化のしくみ](/learn/units/cryptography)）

## 仕事の流れ

1. 手元の端末とVPNの出口（会社などのゲートウェイ）が、まず**相手を確認**し合う（認証）
2. 二者だけが分かる**鍵**を用意し、トンネルを開通させる
3. 送るデータを**暗号化してトンネルに流す**
4. 出口で**元に戻して**、そこから先の相手へ渡す

## こんなときに使う

- **カフェや空港のWi-Fi** — 盗み見されにくくして安全に使う
- **外から社内ネットへ** — 自宅や出張先から、社内だけの資料やシステムに入る
- **拠点どうしをつなぐ** — 東京と大阪のオフィスを、まるで1つの社内網のように結ぶ

VPNの中身をどう暗号化するかは方式がいくつかあり、代表格が [IPsec](/learn/units/ipsec) です。

## ⚠️ うまくいかないとき

- **遅くなる** — 暗号化と遠回りの分、通信が少し重くなることがある
- **つながらない** — 職場や公共のネットワークがVPNをブロックしている場合がある
- **過信は禁物** — トンネルの出口から先は普通の通信。VPNは「経路の途中」を守るだけで、行き先のサイトの安全までは保証しない
